日本中にフィーバーを巻き起こした最強馬、ディープインパクト
競馬界には時々、社会現象を巻き起こす名馬が登場する。
「さらばハイセイコー」という歌までヒットした、
1970年代前半に活躍した、『ハイセイコー』
1980年代後半に、絶大な支持を得た、『オグリキャップ』
そして、2000年代中盤に、無類の強さを誇った、
『ディープインパクト』 が、それにあたる。
『ディープインパクト』、全14レース全てに、
騎乗したのは、名ジョッキー、武豊。
14戦12勝、2着1回、失格1回。
名前の通り深く大きな印象をファンに与え続けた。
そのディープインパクトが、日本馬初の、
凱旋門賞制覇を期待されて、出走したのは、
今から10年前の、2006年10月のこと。
ロンシャン競馬場6万人の観衆の内、1割を日本人が占め、
NHKが生中継、スポーツニュースだけではなく、一般のニュースでも、
連日報道が成されるという、異常な現象が起きていた。
好スタートを切ったディープインパクトだが、
すぐに、周囲の執拗なマークにあう。
それをかいくぐり、直線に入った時、
先頭に立ったディープインパクトだったが、
奪われたスタミナの影響は大きく、結果は3位。
普通の馬なら大健闘だが、この結果は、
ディープインパクトにとっては、完敗とも言える結果だった。
しかも、レース後の検査で、フランスで使用禁止されている、
薬物が発見され、3位どころか、失格になってしまう。
この汚名をそそぐべく、ディープインパクトは、
”ジャパンカップ”、”有馬記念” を制覇し、有終の美を飾り引退した。
『ジェンティルドンナ』
『ラキシス』
『マリアライト』
など、G1馬の多くが、ディープインパクトの血統だ。
これからもその優秀な遺伝子は、多くの馬に引き継がれ、
いつの日か、海外を席巻する名馬を、誕生させてくれることだろう。
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