ウィンブルドン名勝負!|2008年男子決勝、「ナダル vs フェデラー」
スポーツの世界では、「エポックメイキング」 となる試合が、必ず存在する。
21世紀に入って、ロジャー・フェデラーの、「1強時代」 が続き、
テニスに対する人々の関心が薄れてきた頃、フェデラーの、
ウィンブルドン連覇を止めた、2008年のナダルの優勝が、
ジョコビッチ、マレーとの、「トップ4」 を形成していく、
大きなきっかけになった試合だった。
この試合の後、ナダルは、念願の世界ランキング1位に輝くことになる。
また、それは、今日まで続く実力伯仲の、
戦国時代への幕開けを、意味する出来事であった。
2006年から、3年連続で決勝で顔を合わせた、ナダルとフェデラー。
それまで、2年連続破れていたナダルは、
今度こそと闘志を燃やし、2セットを連取する。
調子の上がらないフェデラーだが、続く2セットを、
タイブレークの末に連取し、6連覇への望みをつなぐ。
そして迎えた最終セット。
再びタイブレークとなり、両者譲らず膠着状態となる。
クレーコートのスペシャリストとして、名を馳せていたナダルにとって、
芝のコートでも、フェデラーに勝てることを証明することは、
自らのキャリアにおいて、何にもまして、大切な出来事だった。
最終的にはナダルの思いが勝り、見事に優勝を遂げる。
勝利した瞬間、ナダルはそのままコートに倒れ込んだ。
衰えが指摘されたフェデラーだが、その後、
見事に立ち直り、現在もトップ4の一角を占めている。
また、ナダルも、ケガなどを乗り越え、かつての若さ溢れる、
エネルギッシュなプレーだけでなく、熟練の技を見せている。
ナダルとフェデラー、どちらもまだまだ長く、
第一線で頑張ってもらいたい、稀有なプレーヤーである。
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