広島が優勝できるのはいつの日か?
一昨年CS進出を果たした戦力に、ヤンキースから黒田投手が復帰し、
1991年以来のリーグ優勝に、大きく期待が膨らんだ、広島カープ。
しかし、結果は無残なものだった。
大混戦となったセ・リーグを抜け出すこともできず、勝てば、
CS進出がかかった本拠地での試合で、精神面の弱さが露呈し、
優勝どころか、Bクラス転落という憂き目を味わった。
さらに、エースの前田投手がドジャースへ移籍し、
その穴を埋められそうもない広島が、今季活躍を見せるとすれば、
どこがポイントになってくるのだろうか。
先発陣は、昨年、最優秀防御率を獲得したジョンソン、
衰えは隠せないものの、ゲームメイク能力に冴えを見せた黒田、
福井、大瀬良、野村と、それなりに陣容は整っており、
他球団と比べても、それほど遜色はない。
ドラフトでも、即戦力となるであろう、
大学・社会人から、3投手を指名している。
リリーフ陣は多少不安があるが、先発陣から、
誰かを回せば、それほど問題はないように思われる。
問題なのは、勝負弱い打線だ。チーム得点数や打率が、
大きく劣っているわけではないが、とにかく、1点差負けが多い。
昨年だけに限らず、勝負どころで一本が出ないのは、
長年積み重ねられた、悪癖と言える。
そこで広島は、中日から好打者の、ルナを補強した。
打率だけでなく、チームに檄を飛ばすなど精神的な面でも、
リーダーシップのある、ルナの加入は、予想以上の相乗効果を、
広島にもたらす可能性がある。
あとは、采配に批判の多かった緒方監督が、
どのようにチームを作り上げていくのか。
下馬評は、決して高いとは言えないだけに、まずは初の、
CS本拠地開催となるよう、2位を狙い、あわよくば優勝というのが、
現実的な選択ではないだろうか。
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