楽天は、再び上昇気流に乗ることができるのか?
田中投手の活躍で、感動の初優勝を果たし、
被災地東北に希望と勇気を与えた、2013年からもうすぐ丸3年。
田中投手がヤンキースに移籍したのを機に、
2年連続最下位と、元の姿に戻ってしまった楽天イーグルス。
加えて、オーナーの現場介入に端を発した、田代打撃コーチの、
シーズン中電撃退団など、散々な状況を送っている。
梨田新監督が就任したものの、上がり目要素は少なく、
オコエら、ドラフト目玉選手が育つのも、時間がかかりそうで、
今年も厳しいシーズンになるのは、間違いないと思われている。
果たして、楽天が再び上昇気流を描く日は、近いのだろうか。
2年連続最下位に終わった最大の理由は、得点力不足である。
優勝時には、ジョーンズ、マギー両外国人の勝負強い打撃が、
幾度もチームを救い、それに引っ張られて、他の日本人選手も活躍した。
そもそも、楽天のドラフト戦略は、
発足当初から、極端な投手偏重が続いている。
これでは、生え抜きの長距離砲など育つはずもなく、
長打力を補強に頼っていては、安定した得点力は望めない。
オフには広島から栗原、ロッテから今江を獲得したが、
前者は、ここ2年一軍出場経験がなく、また、
後者は、長打力よりも、勝負強さが売り物のバッターである。
新外国人選手は、シーズンが始まってみないと、頼りになるかどうか、
未知数だし、今年も、得点力不足に泣かされる可能性は高い。
右の則本、左の松井と、突出した能力を持つ、
若き人材を抱えた、投手陣の踏ん張りが、楽天のカギとなってくる。
外部の声に惑わされず、梨田新監督が、
現有戦力を、どう底上げしチーム作りを行っていくのか。
すぐに結果を出すのは難しいかもしれないが、震災の後遺症に、
今も悩む、東北の人達にとっての、希望の灯台であり続けてもらいたい。
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