ラグビーブームを、将来に繋げられるのか?
昨年のワールドカップの活躍、3年後の、
自国開催ワールドカップと、追い風が吹き、
80年代の絶頂期に、勝るとも劣らないラグビーブームが、
突如として降って沸いた、今の日本。
この風を、本格的にしていきたいものだが、
肝心の取り組みは、必ずしもプラスの方向に、向いていない。
トップリーグ開幕では、チケットは売れているが、
スタンドが埋まっていないという、失態を犯したのもその1つだ。
何よりも少子化の中、競技人口が、
増えていないことが、一番の課題である。
細かく言えば、幼少期や小学生の頃は、
ラグビーに触れる機会は、意外とあるものだ。
クラブの数も少なくはない。
問題は、小学校までラグビーを続けた子どもが、
中学以降も競技を続けたいと思っても、
ほとんど選択肢がないのである。
伝統ある学校は、それなりの部員や施設を抱えているが、
普通の中学や高校に、ラグビー部を増やしていかない限り、
裾野は広がって行かない。
これはラグビーだけでなく、
レスリングなどにも、共通する問題である。
環境づくりは、誰か一人がやっていれば、
成立する話ではない。
継続的な指導者の育成もさることながら、
様々なスポーツのかけもちを認めていくなど、
これまでのやり方を転換していかないと、
選手育成は成り立たなくなるだろう。
もちろん、選手の負担を、過度に増やすことが、
あってはならないが、色々なスポーツに触れることが、
その選手の能力を、引き出すことだってあるはずだ。
野球など特にそうだが、青田買いしておいて、
肩を壊したからと、野球ができなくなり、
学校にも居づらくなって退部し、転校や中退――。
そんな高校生が後を絶たないのだ。
複数のスポーツができるような制度、
サイクルを作って行かない限り、
スポーツ界の発展は、ありえないのではないだろうか。
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