日米オークスを制した名馬、シーザリオ!
毎年5月に行われる、3歳牝馬の頂上決戦、『オークス(優駿牝馬)』。
アメリカでも同様に、3歳牝馬の頂上決戦として、
『アメリカンオークス』 が、行われている。
かつては国際招待競走であり、
各国の有力3歳牝馬が、終結していたレースだった。
その最も激戦であった時代に、日米オークスを制した名馬がいる。
それが、2005年の、『シーザリオ』 だ。
春秋の天皇賞など、G1レース4勝の名馬、
スペシャルウィークを父に持つこの馬は、
生涯レースが、僅か6戦にも関わらず、強烈なインパクトをファンに与え、
主戦騎手だった福永祐一騎手は、「乗った中での最強牝馬」 と、評している。
第65回桜花賞が、2着に終わったシーザリオは、
福永騎手が手綱を再び取った、5月のオークスを、
単勝1.5倍と、圧倒的人気を受けて迎えた。
しかし、レースが始まってみると、周囲のマークにあい、
最終コーナーを曲がった時点での位置は、12番手。
ここから追い上げるには厳しいと思われたが、
驚異の追い上げで、ゴール前で差し切り、オークスを制覇した。
それまで、アメリカのG1レースを制した、日本調教馬はいなかったが、
陣営は、果敢にアメリカンオークスを選択。
季節は7月、カリフォルニアの青い空の下、
単勝2番人気に押されたシーザリオは、福永騎手に導かれ、
華麗な走りで、見る者を魅了した。
何と、レースレコードタイムとなる、
”1分59秒03” で、2着に4馬身差を付け、圧勝したのだ。
初のアメリカG1制覇馬となり、益々活躍が期待された、
シーザリオだったが、思わぬ落とし穴があった。
競走馬にとって致命的な病気である、「繋靭帯炎」 を発症し、
引退を余儀なくされてしまったのだ。
繁殖牝馬となったシーザリオは、2014年のジャパンカップを制した、
『エピファネイア』 などを、生み出している。
また、『リオンディーズ』 は、今年の皐月賞の、
有力馬と目されており、母に負けない活躍を期待したい。
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