ウィンブルドン名勝負!|2009年男子決勝、「フェデラー vs ロディック」
2003年から2007年まで、ビヨン・ボルグ以来の、
ウィンブルドン5連覇を達成したロジャー・フェデラー。
6連覇を目指した2008年は、決勝で惜しくもナダルに敗れるが、
復活を期して、2009年は決勝にコマを進めた。
”芝の王者” の名を欲しいままにする、絶対王者の面目躍如である。
対するアンディ・ロディックは、久々に、
アメリカが生んだ世界的プレーヤー。
元世界ランキング第1位だが、
フェデラーには、何度も大舞台で煮え湯を飲まされている。
それまでの対戦成績は、フェデラーの18勝2敗。
世界ランキング1位経験者同士の対戦成績としては、
かなり異質である。ウィンブルドン決勝でも2度敗れている。
当然、フェデラーが簡単に優勝するものと、
思われていたが、思わぬ展開となる。
フェデラーに勝って優勝したいと闘志を燃やす、
ロディックは、善戦し勝負は最終セットに持ち込まれる。
ここから、歴史に残るマラソンマッチが始まっていく。
両者のサービスゲームキープが続き、
15-14と、フェデラーがリードで、ロディックのサービスゲームとなる。
とうとう、フェデラーがロディックのサービスゲームをブレイクし、
16-14で、フェデラーが復活の優勝を飾る。
すべてを懸けて決勝に臨んだロディックの、
茫然とした表情が印象に残る。
よく、スポーツ映画や小説なら、ロディックの勝利に、
終わるところだが、勝負の現実は非情なものだ。
表彰セレモニーも、どこか重苦しい雰囲気が漂っていた。
3度目の正直はならなかったのだ。
どこかのアイドルグループではないが、努力は必ずしも報われないのである。
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