ボクシングコラム!〜世界戦:『マニー・パッキャオ』〜
アジアからは、多くのボクシング王者が誕生しているが、
なかでも、不滅の大記録を達成しているのが、
フィリピン出身の、マニー・パッキャオだ。
デビュー以来、次々と階級を上げていき、幾多の名王者を、
体格の差をものともせず、爽快なKO勝ちを収めてきた姿が、
世界的な人気を得た、要因である。
そのパッキャオが、まだ無名時代に、日本で試合を行っている。
試合は、異例の深夜放送が行われ、解説の元世界王者、白井義男は、
パッキャオのパンチの重さに、高い評価を与えている。
試合は1998年5月、後楽園ホールで行われた。
対戦相手は、日本ランカー寺尾新。
パッキャオは、3度のダウンを奪い、
1ラウンド・2分59秒で、鮮やかなKO勝利を収めている。
この頃パッキャオは、東洋フライ級王者で、
まだ、将来を期待される選手の一人に過ぎなかった。
この年の12月、パッキャオは、初の世界戦を行い、
見事、世界フライ級王者を獲得する。
相手は、ユーリアルバチャコフを破った、
チャッチャイ・ダッチボーイジムだった。
パッキャオの名が、世界に知れ渡っていくのは、2003年のこと。
メキシコのスーパースター、アントニオ・バレラを、
11回・TKOで葬り、番狂わせと騒がれて以降、飛ぶ鳥落とす勢いで、
ファン・マヌケル・マルケス
エリック・モラレス
などと激闘を繰り広げ、世界中のボクシングファンを沸かせていった。
対戦が熱望されながらも、長らく実現しなかった、
フロイド・メイウェザーとの試合は、凡戦との批評を受けたが、
その力強いファイトで培ってきた戦績は、アジア人の誇りである。
現役続行か引退かの答えは、未だ出ていないが、
もう一度、リングで元気な姿を見せて欲しいものである。
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