オリンピック関連コラム! 〜オリンピックに採用された、日本発祥のスポーツ2つ〜
オリンピックに採用されている競技・種目のうち、日本発祥のスポーツが2つある。
1つは言うまでもなく、『柔道』 だ。
今や、『Judo』 と言った方がいいかもしれない。
正式競技として採用されたのは、1964年の東京オリンピックだが、
実は、1932年のロサンゼルスオリンピックで、公開競技として実施されている。
欧州柔道連盟は、1948年に結成され、1951年からは、国際柔道連盟へと広がりを見せた。
全日本柔道連盟が、国際柔道連盟加入を承認されたのは、その翌年の1952年のことである。
世界柔道選手権大会は、1956年から開催されているが、
1963年までは、階級別のない大会であった。
1964年の東京オリンピックでは、
4階級(無差別級、重量級、中量級、軽量級)の階級別で行なわれた。
1965年からは、世界柔道選手権大会でも、階級別になったことから、
オリンピックが、柔道に変化を促したと言えるかもしれない。
1992年のバルセロナオリンピックから、女子も正式種目になった。
現在は、男女共に、7階級(男子の無差別級は廃止)で実施されている。
もう1つの日本発祥のスポーツは、
自転車競技の、『ケイリン(Keirin)』で、漢字で書くと、『競輪』 である。
ケイリンは、日本発祥のトラック競技で、
2000年のシドニーオリンピックから、正式種目になっている。
世界で知られるきっかけになったのは、日本のプロ競輪選手・中野浩一が、
1977年に、世界自転車選手権のスプリント種目で、優勝したことだ。
1980年に、先ずは、プロだけの種目として採用。
その後に、紆余曲折があったものの、オリンピック種目への採用まで普及した。
オリンピックに、プロの参加も認められるようになったことで、
プロの競輪選手も、五輪に出場。
2008年の北京オリンピックで、プロ競輪選手の永井清史が、
日本人初の銅メダルを獲得している。
2009年に創設された、短期登録選手制度により、優秀な外国人選手が、
日本の競輪を走れるようになっていて、国際化している。
2012年のロンドンオリンピックからは、
女子の、ケイリンも実施されるようになった。
これを受けて、日本では、1949年〜1964年まで行なわれていた、
女子競輪、「ガールズケイリン」 を復活させている。
東京オリンピックでこそ、日本発祥のスポーツ2つに注目だ!