オリンピック関連コラム! 〜今は行なわれなくなった、オリンピック種目・後編〜
1896年から始まった、近代オリンピックの歴史の中で除外をされ、
今では実施されていない競技・種目を、引き続きお届けする。
「タンデム自転車」
二人乗り自転車競技は、1972年のミュンヘン・オリンピックまで、13大会で実施されていた。
世界選手権自転車競技大会でも1994年まで実施されていたが、今は実施されていない。
しかし、パラリンピックでは、健常者がパイロットとして前に乗り、
視力障害者が後ろに乗る競技として、実施されている。
「クロッケー・ロック」
クロッケーは、1900年のパリ・オリンピックで実施された競技で、
2種類あるクロッケーの内、アソシエーション・クロッケーは、
日本で良く知られているゲートボールの原型である。
クロッケーのアメリカ版の変種である、ロックは、
1904年のセントルイス・オリンピックのみで実施されている。
「クリケット」
イングランド発祥で、インドではプロリーグがあるほど人気のスポーツ、
クリケットは、1900年のパリ・オリンピックで実施された。
「バスクペロタ」
バスクペロタは、スペイン・バスク地方で発展した、
壁に向かって球を投げつけ合う競技で、1900年パリ・オリンピックで実施された。
その後、1924年のパリ・オリンピック、1968年のメキシコシティー・オリンピック、
1992年のバルセロナ・オリンピックでは、公開競技として実施されている。
「ジュドポーム」
ジュドポームは、現在のテニス(ローンテニス)の先駆けとなったスポーツであり、
英語圏では、一般に、”リアルテニス” と呼ばれている。
ポームとは、フランス語で、”手のひら” を意味し、
ラケットを使う以前は、手のひらで打っていたことに由来する。
オリンピックでは、1908年のロンドン・オリンピックでのみ、公式競技として実施されている。
「ポロ」
馬に乗って行うポロ競技は、1900年〜1936年の間の、5大会で実施されている。
ポロの競技者が着る服を元にしてできたのが、ポロシャツである。
広い競技場や、1人につき最低2頭の馬を用意しなければならないため、広く普及はしていない。