オリンピック関連コラム! 〜男子のみの種目・十種競技〜
オリンピックの競技・種目は、今や、
ほとんどが男女共に行なわるようになっている。
ボクシングも、2012年のロンドン大会から、女子でも行われるようになった。
陸上競技では、全種目男女共に行なわれているように思われがちだが、
男子のみの種目があり、それが、『十種競技(デカスロン/Decathlon)』 である。
女子の場合、十種競技は、世界陸上選手権でも行なわれていない。
十種競技は、オリンピック種目としては、
1904年の、セントルイスオリンピックから行なわれている。
十種競技は、2日間に渡って10種目を行い、
それぞれの記録を、得点に換算した合計得点で競われる。
1日目に行なわるのは、
「100メートル走」、「走幅跳び」、「砲丸投げ」、「走高跳び」、「400メートル走」
の5種目。
2日目に行なわるのは、
「110メートルハードル」、「円盤投げ」、「棒高跳び」、「やり投げ」、「1500メートル走」
の5種目。
”跳躍種目” や、”投てき種目” では、
ファウル3回で記録が出せない場合は、0点になる。
そのため、複数の種目で0点で終わった場合、
途中棄権する選手が多い競技になっている。
日本ではマイナーな十種競技ではあるが、
元日本トップレベルのアスリートで、現在有名な人間がいる。
それは、タレントとして、テレビやCMなどで大活躍している、『武井壮』 である。
武井壮は、1997年・第81回日本陸上競技選手権大会十種競技において、
優勝経験を持つ、元十種競技のアスリート。
高校まで陸上をしておらず、短距離を始めたのは、大学に入ってから。
それから十種競技に転向して、僅か2年半で、
日本陸上選手権で優勝したこというから驚きである。
同じ年に行なわれた、
第66回・日本学生陸上競技対校選手権大会でも、優勝している。
武井壮が、日本陸上競技選手権大会で優勝した時、
100メートル走で出したベスト記録は、10秒54。
これは、2015年に破られるまで、
十種競技・100メートル走の日本最高記録だった。
武井壮は、短距離種目は現役で続けており、
2018年のスペイン・マラガで開催された、世界マスターズ陸上にも出場。
北京オリンピックの、400メートルリレーの銀メダリスト、
朝原宣治選手らと共に、400メートルリレーの、45-49歳の部で優勝している。
東京オリンピックでは、男子のみで行われる、『十種競技(デカスロン/Decathlon)』 にも注目だ!