オリンピック関連コラム! 〜1896年から始まった、近代オリンピック〜
今に続くオリンピックを提唱したのは、
フランス人の、クーベルタン男爵、ピエール・ド・フレディ。
一般的には、「ピエール・ド・クーベルタン男爵」 と呼ばれている。
クーベルタン男爵は、歴史書に書かれていたオリンピア大祭に感銘を受け、
ソルボンヌ大学で、世界的なスポーツ大会の開催を提唱。
第1回大会は、古代オリンピックの故郷である、
ギリシャのアテネで開催をするために、奔走した。
当時のギリシャは、国内に経済問題があり難航したものの、
国際オリンピック委員会(IOC)の会長に就任した、
デメトリウス・ビケラスらの努力で、開催まで漕ぎ着けた。
こうして、1896年にアテネで、第1回の近代オリンピックが開催された。
古代オリンピックの終焉から、1500年後のことであった。
第1回のアテネオリンピックで、競技として採用されたのは、以下、9競技であった。
『陸上』、『水泳』、『ボート』、『体操』、『レスリング』、
『フェンシング』、『射撃』、『自転車』、『テニス』
ただし、『ボート』 は中止になり、実施されたのは、8競技であった。
また、体操の中で、ウエイトリフティングが行なわれていた。
ギリシャの財政事情から、アテネオリンピックでは、金メダルの授与は無かった。
優勝者には銀メダル、2位の選手には銅メダルが贈られ、第3位の選手には賞状が贈られた。
第1回に参加したのは、欧米の、僅か14ヶ国だけで、男子のみだったが、
第2回のパリオリンピックには、女子も参加した。
競技数は、19競技まで増えている。
第2回のオリンピックは、クーベルタン男爵の故郷である、
パリで開催することに決める際、毎回アテネで開催するべきとの主張もあったという。
しかし、毎回異なる場所で開催することが決定され、
第2回は、パリでの開催に決定された。
第2回・1900年のパリ大会と、第3回・1904年のセントルイス大会は、
万国博覧会の附属大会として行われるなど、まさに黎明期であった。
第4回からは、オリンピックが単独で開催され続け、
第1次世界大戦で、1916年のオリンピックが、
第2次世界大戦で、1940年のオリンピックが中止となったが、
戦争が終わると再開され、今も拡大を続けている。
今回は、オリンピックの始まりについて、書いてみた。