オリンピック関連コラム! 〜3度オリンピック招致を失敗した、日本〜
イスタンブールとの激しい招致合戦の末、2020年の東京オリンピック招致に成功した日本。
2013年9月7日に、ブエノスアイレスで開かれた、
国際オリンピック委員会(IOC)総会の投票では、
ライバル都市のマドリードとイスタンブールを破り、
2020年のオリンピック・パラリンピックの、開催都市に選ばれた。
しかし、夏季オリンピックでは、1964年の東京オリンピック以降、
日本の都市は、3度招致で失敗している。
1度目は、1988年の夏季オリンピックに立候補した、名古屋市。
1977年に構想が発表されたが、財政難や官主導の招致だったこともあり、
反対する市民団体が複数結成されるなど、騒動もあった。
反対する団体の1つ、「名古屋五輪をやめさせる会」 は、
1981年の名古屋市長選挙に、名古屋オリンピック招致辞退のみを公約に、
市長候補を立候補させるほどだった。
選挙では、名古屋オリンピックを推進する、現職市長が当選するが、
オリンピック反対派の候補の票は、約2割にのぼっていた。
開催都市を決める投票が行われる、IOC総会には、
反対派が乗り込んで、現地でビラまきやデモをするなどした。
最大のライバルだった、オーストラリアのメルボルンが辞退したため、
韓国のソウルと一騎打ちとなったが、”52票-27票” で、破れている。
2度目は、2008年の夏季オリンピックに立候補した、大阪市。
当初から、財政難が心配されていた上に、
2001年に国際オリンピック委員会 (IOC) が、現地を視察審査した際、
バスが何度も渋滞に巻き込まれるなど、インフラ面の課題も露呈。
中国の北京、カナダのトロント、フランスのパリ、トルコのイスタンブールと、
競った投票では、第1回の投票で、僅か6票で最下位となり、落選している。
そいて、3度目は、2016年の夏季オリンピックに立候補した、東京。
ブラジルのリオデジャネイロ、スペインのマドリード、アメリカのシカゴと競った投票では、
1回目、2回目とも、3位の得票で落選している。
東京都は、落選後も、2020年大会の招致を目指し、
2016年招致失敗の反省を活かして、招致に成功した。
3度の誘致失敗を経て、誘致した東京オリンピック。
何としても、成功に終わって欲しいものである。