宝くじ購入の豆知識!「今後の宝くじは、どうなる?」
かつては、ジャンボ宝くじを購入する際、
予約葉書が必要だったことを、覚えている人も多いだろう。
賞金が高額化して、大人気となり、
売り場に人が殺到し、はずみで圧死する人が出たこともあった。
色々な歴史があり、幅も広がった宝くじだが、
今後、どのような形で発展していくのだろうか。
宝くじの普及宣伝事業は、長らく、発売団体である、
都道府県、及び、政令市が、相互に協力して実施してきた。
しかし、政権が、自民党から民主党に代わる中で行われた、
事業仕分けの際に、「普及宣伝事業は廃止」 との方向が出され、
平成22年以降は、社会貢献広報として見直され、今日に至っている。
一方、宝くじ取次業者や、宝くじを利用した振り込め詐欺の発生など、
新しい問題も起こっており、早急な対策が求められている。
今後の方向性としては、一部宝くじで取り扱っているように、
インターネットを利用した購入方法を、本格的に導入していく時代が来るだろう。
売上向上のために、還元金に関する法律改正も、視野に入ってくるかもしれない。
ジャンボ宝くじも、年間5本になると、新鮮味も薄れているのが現状だ。
地域宝くじの売れ行きも、それほど芳しいものではない。
格差社会と言われ、貧富の差が拡大しつつある現代社会においては、
今後、売り上げを伸ばすのは、宝くじのみならず、どの分野でも困難な事業と言える。
いくら、宝くじが、「夢を買う」 ものだとはいえ、
将来に対する不安が蔓延している社会では、そこにお金をかける余裕はない。
”震災復興くじ” があったように、漠然とした地域振興というだけでなく、
誰もが具体的なイメージを持てるようなものにしていかないと、
今後、宝くじは厳しいのではないだろうか。