唯一の年間ゴールデンスラム!
テニスにおける4大大会と言えば、
・全豪オープン
・全仏オープン
・全英オープン(ウィンブルドン)
・全米オープン
の、ことである。
この4つすべてを、生涯を通じて1回以上優勝することを、
”キャリア・グランドスラム” と、呼ぶ。
ウィンブルドンの歴史は、1877年第1回開催と歴史が古いが、
他の3大会に関しては、1960年からと比較的歴史が浅い。
従って、グランドスラム達成者も、1960年以降に限られてくる。
1つ優勝するだけでも大変なのに、1年で全ての大会を制覇する、
年間グランドスラムを成し遂げ、さらにその年開かれたオリンピックでも、
金メダルを獲得し、男女通じて唯一の、『年間ゴールデンスラム』 を、
獲得したのが、1988年のシュテフィ・グラフである。
当時のグラフは、世界トップの座へ向けて、急成長を遂げている時期であり、
特に、ウィンブルドンにおいて、芝のコートを得意とする、
ナブラチロワに競り勝ったのが、大きかった。
奇跡の年となった1988年、グラフはまず、全豪オープンを、
クリス・エバートに勝利して、1つ目のタイトルを手にする。
全仏オープンでは危なげなく勝ち進み、決勝ではなんと、
「6-0、6-0」 の、”ダブル・ベーグル” を達成。
試合時間、僅か32分の、圧勝だった。
続くウィンブルドンでは、ナブラチロワに第1セットを奪われ、
第2セットも、0-2とリードされるものの、そこから巻き返し、
逆転勝ちで、3つ目のタイトルをとる。
そして、全米オープンでは、サバティーニを、
フルセットの末破り、年間グランドスラムを達成する。
さらには、8月のソウルオリンピックで、再びサバティーニを破り、
前人未到の、年間ゴールデンスラムを達成する。
この、『年間ゴールデンスラム』 からグラフの時代が始まったのである。
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