
意外と知られていないことだが、かつて、
五輪ではラグビーが行われていた。
1924年以来、実施は途絶えていたが、
2016リオ五輪にて復活することになった。
採用されるのは、15人制ではなく、7人制で、
通称、『セブンズ』 と、呼ばれるものだ。
日本ではまだまだ知名度は低いものの、世界的には、
15人制に、勝るとも劣らないほどの、人気を誇っている。
ルールは、ほとんど15人制と同じで、
フォワード3人、バックス4人が基本。
特徴は、15人制と同じサイズの、
フィールドを使用するので、得点が入りやすいことだ。
もっとも広さは同じ、試合時間も同じなら、
選手の体力が持たないので、試合時間は、
前半7分・後半7分の計14分である。
とにかく、スピード重視の目まぐるしい試合展開が、
セブンズの魅力なのだ。
セブンズ日本代表は、男女ともに、
昨年のアジア予選を勝ち抜き、リオ五輪出場を決めている。
ここで、注目は、15人制ラグビー代表との、
兼任もできるため、2つの日本代表に名を連ね、
本大会に出場できる選手が、いるかどうかである。
早稲田大学の藤田慶和選手は、その可能性がある一人で、
これまでも、15人制とセブンズ両代表に名を連ねてきた。
1試合14分のセブンズの試合は、同日・同会場で、
複数の試合を行うことができ、各国のファンの集客も見込める。
また、テレビ中継する側もやりやすい。
正式競技に、新たに名を連ねることができた背景には、
競技の魅力もさることながら、そうした部分も、
加味されてのことだろう。
いずれにせよ、男女ともに出場する日本代表。
昨年からのラグビー人気の復活の流れに乗って、
活躍してもらいたいものだ。