清原問題をどう見るか?
2月に入り、各チームともキャンプインする中、球界を揺るがす大問題が巻き起こった。
名球会会員でもある、元プロ野球選手、
清原和博の覚せい剤取締法違反の、現行犯逮捕である。
昨年に起こった、野球賭博以上の不祥事でもあり、現役時代から、
使用していたなどの情報も、飛び交うなど今後も追及される問題である。
PL学園時代から一世を風靡し、多くの現役選手が、清原容疑者達の世代に憧れて、
野球を始め、プロ野球の世界を目指したこともあり、そのショックは大きいものがある。
その一方、ファンだったのに裏切られたとして、わざわざ、
マスコミの前で語り出す芸能人などには、違和感があり、
売名行為と言われても、仕方がないのではないだろうか。
また、最大の問題は本人にあるにせよ、球界の功労者に対して、
救いの手を差し伸べてこなかった側の、責任についてはあまり報道されていない。
引退後の第二の人生については、ほとんど本人任せというのも、どうであろうか。
どんなに現役を長く続けても、その後の第二の人生の方がずっと長い。
球団にいい顔をし、ちゃっかり引退後、コーチに居座るような選手もいるが、
不器用な清原容疑者には、そうしたことはできなかったのだろう。
もちろん、だからといって薬物に逃げるようなことは、
言語道断だが、金銭感覚がマヒしているような世界で、
生きてきた選手達を、一般社会に馴染ませるようなケアを、
球界全体で考える必要が、あるのではないだろうか。
昨年の野球賭博問題にしても、トカゲのしっぽ切りのようなもので、
全貌が明らかになったと考えている野球ファンは、ほとんどいないだろう。
かつては、脱税やサイン盗み問題などもあった。
また、ドーピングの問題についても、突っ込んだ調査は行われていない。
こうした問題に1つ1つメスを入れていかない限り、野球人気の復活はありえないし、
東京五輪での野球競技復活など、おぼつかないのではないだろうか。
ブックメーカーで、プロ野球オッズに賭けよう!